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育児休暇に、チームワーク 本当に働きやすいクリニックの基準は?

2018.02.01

病院の現状が明確になる「病院機能評価」とは

病院の運営管理、提供される医療について第三者機関が専門的に評価する「病院機能評価」は、働きやすい病院であるか否かを判断する指標になります。というのも、この評価によって、「病院が現在どのような状況にあるのか」「改善すべき課題があるなら、どのように取り組んでいけばよいのか」などの方向性が明らかになるからです。

なお「病院機能評価」は、厚生労働省所管の公益財団法人「日本医療機能評価機構」が中立的な立場で医療機関の審査・評価を行っています。また、医師、看護師をはじめとする医療従事者にとって、その病院に働きやすいインフラが整備されているかどうかを第三者が評価する「働きやすい病院評価(ホスピレート)」を推進しているNPO法人もあります。慢性的な医師・看護師不足を解消するには、女性医師・看護師の力が必要であることから、結婚・出産・育児による退職者が職場復帰できるよう、「フレキシブルな勤務形態の導入」「託児所の設置」といった支援体制を採用する病院を「ホスピレート」認定しています。

「働きやすい病院」見分けるにはここに注目!

働きやすい病院かどうかを考える上で、「病院機能評価」「働きやすい病院評価(ホスピレート)」は、ひとつの目安になります。評価申請を行っていない病院においては、認定における項目を満たしているかをチェックするとよいでしょう。

働きやすい病院を見分ける具体的な例としては、「チームワークの良い」環境があげられます。医療現場では、医師をはじめ、看護師、薬剤師ほか、多くのスタッフが連携しながら仕事を行います。患者により良い治療を提供するためには、スタッフ同士の円滑なコミュニケーションがとても大切ですから、この点を意識している病院は働きやすいといえます。また、複数の医師でチームを作り、1人の患者を担当する方法なら休みも取りやすく、ワークライフバランスの実現につながるといえます。

ただ、日々忙しい医者の業務、どうしてもチームを作ったとしても、医者のワークライフバランスを支えるのは難しいでしょう。外来の対応をするけれど、時短勤務にしてもらうなどコミュニケーションを通して、自身もフレキシブルに対応することで良い関係を築けることもあります。

病院側の取り組みを知ることも大事ですが、「自分がどのような働き方を求めているか」を明確にしておくのも病院とのミスマッチを防いでくれます。たとえば、小さな子供を抱えているのであれば、育児に理解のある病院が理想です。「先方に受け入れる環境がない」なら候補から外せば問題ありません。

ただ、「育児に対する支援体制をとっている」としながら、実際には機能していないケースもありますから、実績の有無を見極めるようにしてください。気になる場合は、「育休・産休はあるのか、取得実績を確認」「実際、子供の面倒をみなければいけないとなった医者に対し、どのような対応をしているか」なども確認しておきましょう。

自分の求めている勤務環境を満たしているかを見極める

働きやすい病院に勤務するためには、まず「自分の希望する勤務環境を満たしているか否か」を見極めることが大切です。それに加え「チームワークの良さ」「円滑なコミュニケーション」を実践しているかを考慮するといいでしょう。

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