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女医のキャリアについて考える 育児と仕事の両立の仕方とは?

2017.01.30

女医のワークライフバランス

多くの医師は多忙を極め、勤務している科によっては急患が多かったり、手術が長引いたりと不規則な生活環境下におかれています。その中で、女性の医者は全体で3割ほどであり、これから人も需要も増加していくと見込まれています。しかし、そこには、女性ならではのハードルも…。女医のキャリアを形成していくには、避けては通れない「結婚・出産」についてのワークライフバランスへの取り組みが医師会含めて課題となっています。特に女医の「子育て」に関しての問題は頻出傾向にあります。自身のキャリア形成と人としての幸せを両立するにはどう向き合っていくか、どう対応したらいいのか、今一度考えてみましょう。

女性として、医師として

労働基準法では勤務時間や休暇だけでなく、1歳に満たない子供の育児時間も定められています。1日の間に子供を育てるための時間を2回、それぞれ30分請求できるというものです。労基法は労働者が人間らしい生活を営むための最低限の基準であり、もちろん医者の方にも行使する権利があります。ただ、この権利を行使できることを知らない医者の方が多いでしょう。もし、育児中で現状の労働時間・条件に違和感を感じるのであれば、これを基に勤務時間や働き方を、現在お勤めのクリニックや医院と相談してみることをおすすめします。また、ベビーシッターを雇うという選択もあります。ただ、ベビーシッターにもいろんな方がいるので、痛ましい事件が起きてしまったりも。人柄を含めて十分に考慮する必要があります。加えて、料金も決して安くはないのでしっかり吟味しましょう。もちろん、ずっと働き続けることとは別に育児休暇をしっかりとることも大事であり、当然の権利です。育児休暇を取得するならまず、復帰した際のクリニック・医院の労働条件などを確認し、上の方とも話をすることから始めましょう。

女医の働き方のこれから

現在、医師会でも医師のために保育園や幼稚園の拡充を図るなど、対策を検討しています。しかし、まだ男性の多い職場でもあるため、理解を得るのがなかなか難しい状況です。また、女医の働き方はキャリアを諦めるか、独身を貫くかの2極化しているこの点もネックとなっているのでしょう。キャリアの形成と人としての幸せの両立には家族もそうですが、第三者の力も必要になってきます。私たち、アイディー・サポートはそんな女医たちの育児を応援し、第三の力になります。