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企業の衛生面を支える産業医 その仕事内容や年収はどうなの?

2016.10.14

産業医という選択

企業や事業所の規模によっては、労働安全衛生法によって産業医を配置することが義務付けられています。主な業務は企業で健康管理や職場環境改善を行いますが、ずっと企業に駐在しているとは限りません。産業医は労働時間や仕事の内容によって、専属産業医と嘱託産業医の2種類の働き方があります。

ライフスタイルに合わせて働き方が選べる産業医ですが、医師であれば誰でも産業医になれるわけではなく産業医の資格を取得する必要があります。多くは日本医師会の研修を受け資格を取得しますが、有効期間は5年間でその間に講習や講演を20単位取得しないと更新ができません。

そのほかに、産業医科大学の産業医学基本講座を受講する、労働衛生コンサルタントの資格を取得するといったルートで産業医となる先生もいらっしゃいます。

産業医になるメリットとデメリット

産業医になるメリットは何といっても、高い年収を維持しながら忙しすぎない生活を楽しむことができる点です。家族との時間を大切にしたいや、そのほかの活動がある先生にはもってこいの働き方といえるでしょう。

ただし、臨床の現場に立つことはないため、最前線の技術や情報に遅れをとってしまうことも考えられ、将来を見通し自分の進む道をよく検討する必要があります。
また、大きな昇給は望めない、企業の人間関係が負担になるといったデメリットも聞かれ一概にメリットばかりとはいえない側面もあります。

2つの産業医

2つの種類ある産業医、それぞれの仕事内容をみていきましょう。

専属産業医

1000人以上が働く事業所には専属産業医を依頼することが義務付けられています。企業に属して、決められた時間を企業内で労働者の相談を受けたり、健康管理をするなどの業務が主です。しかし、専門として勤務することでより高度な知識が必要であり、時には災害時の事業活動の進め方を作成する場合もあるなど活動は多岐に渡ります。

嘱託産業医

50名から999名の人が働く事業所は嘱託産業医を依頼する義務があります。企業に駐在するのではなく、月に1度や週に1度などのペースで企業を訪問するスタイルです。時間もそれほどかからないため、休診日や昼休みを利用して無理のない範囲で行えるため、アルバイトとして人気があります。

深く関わることも、アルバイトとしてさらりと経験することも可能な産業医。
働き方の選択肢を増やすという意味でも産業医を検討してみてもいいかもしれませんね。

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