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医者は何で診療科を決めている?その決め手となった理由とは

2018.02.02

専門診療科目を選ぶ「時期と決め手」

新卒・転職者が「行きたい業界、職種」を選ぶように、医師を目指す人は「どの診療科に進むか?」を決める必要があります。

その時期について、アンケート(2011年。医師学・MedPeer共同リサーチ「診療科目の選択のタイミングについて」)をとったところ、「医学部の在学中」と答えた医師は69%、「研修医の時期」と回答した医師は20%という結果がでました。ただし、新しい臨床研修制度導入(2004年)後に入局した20代の医師の47%は「研修医の時期」と回答。一方「医学部の在学中」と回答した医師は42%となり、20代以外の世代のデータとは逆転しています。

やはり「研修医として様ざまな現場を見てから」と考える医師が増えているといえそうです。

次に「専門診療科選択の決め手となった理由」のアンケート結果を見ると、次のような結果となっています(医師専用サイト「MedPeer(メドピア)調べ」(https://medpeer.jp)。

「専門診療科を選択した一番の決め手は?」。

1位:最も興味があった 58.3%
2位:医局・診療部の雰囲気 15.7%
3位:将来性 6.3%
4位:QOL(Quality of Life) 2.5%
5位:待遇・給料 1.2%

1位の「最も興味があった」と答えた医師の回答は様ざまで、「興味がないと長続きしないと思った」をはじめ、子供の頃の経験や研修医時代の経験をきっかけに、今の科目を選択していると傾向にあります。

2位の理由としては「雰囲気がよく落ち着いて診療研究に打ち込めると思った」「明るく自由な雰囲気があったので」「教授・大学病院スタッフの人格がすばらしかった」「信頼できる先生がいたので」という声が多く見られました。つまりは、環境や人に惹かれて選択をしているのがわかります。

3位を選んだ医師は「開業を見据えて」「長く続けられるから」「親の病院を継ぐ」といった回答が中心。キャリアを考えた上での選択が伺えます。

4位に多かったのは「時間外勤務はしたくない」「仕事と家庭を両立したかった」という答えでした。

5位は士業だけに当然というか、基本的に医師は高給の期待できる職種。「先輩から聞いたバイト代が魅力的であった」という答えもあり、待遇や給料で選択した医師もいるようです。

「家庭との両立」も視野に入れた選択

診療科の選択理由は、「得意分野」「興味があった」「職場の雰囲気」が大半を占めていますが、「ライフワークバランスが実現しやすい領域」を重視した医師もいるようです。トップは「眼科(16.7%)」で、逆にこの理由で小児科系、産婦人科系を選択した医師はいませんでした。他には「今後重要になる領域だと思ったから」という理由で「糖尿病(15.4%)」を選択した医師が目立ちます。

女性医師の場合は、生活との両立を念頭に置いて選択する傾向があるようです。「結婚、出産、子育てをしたいという気持ちがあり、その経験が仕事にプラスに働く科にしたいという理由で小児科を選んだ」「病理科は患者に時間を左右されないため、自分のペースで仕事ができるのが大きなメリット」「結婚出産後も第一線で働き続けたかったので、麻酔科を選択」など、専門診療科を選ぶ時には「女性としての充実人生」を視野に入れています。

自分の希望や目標をしっかり見据えた選択を

診療科目を決める時に大切なのは、「自分の興味・目標」を優先することです。しかし、「どうしても決められない」「自分は何がしたいのかわからない」ということもあるかと思います。そんな時は医者専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。アイディー・サポートではそんな医者の転職をサポートいたします。

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