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医師バイトをするなら注意!忘れがちな気をつけるべきこととは?

2017.08.21

以前ご紹介した医者のアルバイト事情、高額でキャリアアップにつながるなどのメリットから、興味を持たれた方も多いのではないでしょうか? 今回は医師バイトの良い面だけでなく、気をつけたい事について説明します。

医師アルバイトの種類と注意点

そもそも医師の副業〜アルバイトに関しては、法律上で規制されているわけではありません。ですから、常勤せずにアルバイトを生業とする医師として働くことも可能です。ただし、常勤医の場合、勤務先の病院が副業を禁止していることもあるため注意が必要だといえるでしょう。

アルバイト医師の報酬ですが、医療系転職・紹介サイトを見ると時給平均10000円前後。医師不足のエリア、診療報酬が高い科目、訪問診療などは、この金額よりやや高めとなっています。なお、医師の給与は常勤よりバイトの方が高額傾向。そのため常勤とアルバイトを含めると、かなりの報酬を受け取っている人も少なくないようです。

過去記事:高級車を買えるほどの収入?医者バイトの相場や実態に迫る!

〇主な医師の種類

  • 在宅医療
  • 医師が患者のところへ赴いて医療を行います。訪問先が施設か個人宅かで給与は異なり、個人宅の方が施設訪問より高めの傾向があります。募集は一般内科中心ですが、循環器内科をはじめ消化器内科、外科など、幅広い科目の医師が活躍しています。

    注意点
    訪問先の移動手段(たとえば自分でクルマを運転するのか、ドライバーが付くのか?)、現場状況(看護師は同行するのか、医療機器はどこまで使えるか)といった条件を確認しておくことが必要です。自身の在宅医療におけるイメージや、やりやすさを意識することが大事です。

  • 健康診断
  • 人間ドック・健診の仕事は、病院や診療所だけではなく、健診専門施設も募集しています。他の仕事に比べると診療科目に関係なく応募することができ、シーズン中は多くの患者を診る必要はあるものの、肉体的・精神的な負担が軽いこともあり、特に都市部の求人は倍率も高く、すぐに募集締め切りとなる傾向にあります。

    注意点
    人気の高い仕事だけに、募集即締め切りということも少なくありません。他には健診医を渡り歩いていると、臨床医から下の存在と見られる傾向があるようです。

  • 献血
  • 主に献血希望者の血液状態、血圧などを計測、結果を診て判断するのが主な仕事になります。献血バイトのメリットは、「医師経験がそれほど重視されない」「医師の負担が少ない」といった点。また診療科目も考慮されず、拘束時間も短いため、人気のバイトになっています。

    注意点
    人気の割に求人が極端に少なく、見つけた時には募集が終わっているというケースも多いようです。比較的に業務負担が少ないため、時給が低めという点も考えておく必要があるでしょう。

  • 外来
  • 募集数が一番多く、様ざまな医療科目の医師が求められています。医療機関によっては、専門医や指定医の資格がないと応募できないところもあり、その場合、給与は高めになります。また医師が不足しているエリアも高額報酬の傾向にあります。

    注意点
    一般的に、一人の医師が一日に対応する外来患者数は40~60人程度だとされています。自身の想定している対応数とのズレがないかなども確認する必要があります。

医師アルバイトを始める前に知っておきたいポイント

高額収入が期待できる医師バイトですが、アクシデントが起こらないとは限りません。仕事を探す前に、起こり得るトラブルやデメリットはチェックしておきましょう。

医療ミスが起こってしまったら!?

治療に最善を尽くしていても、医療ミスが絶対に起こらないとは限りません。万が一、トラブルが生じた場合、病院や担当医に賠償義務が生じるケースは年々増加しています。

もしもの時に備えるためにも、「医師賠償責任保険」への加入は必須です。これには大きく分けると「日本医師会医師賠償責任保険」「病院賠償責任保険」「勤務医賠償責任保険」の3種類があり、自分の勤務形態に合った保険に加入します。

なお勤務医の場合、勤務先の病院の保険が適用されるため、「自分は保険に加入しなくても大丈夫」と考える医師が多いといいます。

しかし、アルバイトをするのであれば、勤務する病院以外の事故も補償する保険が必要です。常勤・非常勤(バイト医師ほか)にかかわらず、保険に加入しておくことをおすすめします。

確定申告や税金チェックを忘れずに

常勤の勤務医であれば、勤め先の法人が12月に「年末調整」を行なってくれます。

しかし、バイト医師として非常勤で働く場合、勤務医であっても自分で確定申告を行う必要が生じます。
確定申告の対象は「給与を2ヶ所以上から支給されている」「年収2,000万円超」「雑所得(講演・執筆など)が20万円を超えている」「医療費控除や寄付金控除を受ける」「不動産所得等がある」に当てはまる人。

申告を行わないと脱税と見なされ、追徴金の支払いを命じられることもありますから、必ず行うようにしてください。なお申告することで還付金を受け取れる可能性もあります。過去記事も参考にすると良いでしょう。

過去記事:確定申告、勤務医の方でも必見!場合によっては得することも!

バイトの掛け持ちで自分が患者に?

給与が勤務医より高額になることが多いのも手伝って、近年、医師アルバイトを複数かけ持つ人は少なくありません。

確かに収入は増えるでしょうが、その分、過酷な勤務をしているケースも多いようです。無理なスケジュールで倒れてしまっては、自分が患者になってしまいかねません。

また、疲労による判断ミスから事故を起こす可能性もあります。きちんと休みをとって、自身の体調と相談をしながら無理なく勤務するようにしましょう。

医師としてのキャリアアップにつながる仕事を探そう

医師バイトは収入アップのみならず、「現状の医局やクリニックに疲れた」「勤務環境を変えたい」と考えている人に最適です。

勤務医ではなく、医師バイトを活用しながらフリーランスとしての働き方も選択できます。また、様ざまな症例にあたることができるのも医師バイトのメリットで、キャリアアップの側面でも役に立ってくれます。

そんな医者バイト、キャリアアップなどについて気になることがあれば、まずはアイディー・サポートまでご相談ください。

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